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NETWORK BASICS / DNS

DNSと名前解決

DNSは名前に対応する情報を調べる仕組みです。IPアドレスだけでなく、メール配送先や担当するDNSサーバーの情報も扱います。まず「誰が問い合わせ、誰が答えるか」を分けてみましょう。

読む目安 6分 · 更新:2026年10月12日 · 文責:NW STUDY運営者

POINT 01

キャッシュDNSと権威DNSの役割

キャッシュDNS(再帰リゾルバー)は、利用者の代わりに必要な情報を調べ、結果を一定期間保持します。権威DNSは、自分が担当するゾーンの情報を持ち、その情報に基づいて応答します。

同じソフトウェアが両方の機能を持つ場合でも、問題を読むときは役割を分けて考えます。「利用者の代わりに探す」のか、「担当する名前の情報を答える」のかに注目してください。

POINT 02

名前解決の流れを追う

例として www.example.com のIPv4アドレスを調べます。以下は、必要な情報がまだキャッシュにない場合の基本的な流れです。

  1. 01
    端末 → 再帰リゾルバー

    この名前のAレコードを調べてほしい、と依頼します。

  2. 02
    再帰リゾルバー → ルートDNS

    .comを担当するDNSサーバーへの案内を受けます。

  3. 03
    再帰リゾルバー → .comのDNS

    example.comを担当するDNSサーバーへの案内を受けます。

  4. 04
    再帰リゾルバー → 権威DNS

    www.example.comのAレコードを問い合わせます。

  5. 05
    再帰リゾルバー → 端末

    得られた結果を返し、TTLに従ってキャッシュします。

端末が毎回すべてのサーバーを順に訪ねるわけではありません。有効なキャッシュがあれば問い合わせを省けます。別名が返る場合などは、追加の問い合わせが必要です。

POINT 03

レコードの種類を目的で覚える

代表的なDNSレコード
種類役割
A / AAAAIPv4 / IPv6アドレスを示す
CNAME別名から正規名への対応を示す
MXメール配送先と優先度を示す。数値が小さい方を優先する
NSゾーンを担当する権威DNSサーバーを示す
TXTテキスト情報を保持する

例えばサイトの所有権確認で指定された文字列を登録するのはTXTです。Webサイトの接続先を示すAやCNAMEとは役割が異なります。設問では「メールならMX」「委任先ならNS」と用途から見分けましょう。

POINT 04

通信方式とセキュリティを整理する

DNSはUDPとTCPの両方を使います。UDP応答が切り詰められた場合のTCPでの再試行などがあり、TCPはゾーン転送だけに使うものではありません。

DNSリフレクタ攻撃では、送信元を偽装した問い合わせに対する応答が被害者へ送られます。誰からでも再帰問い合わせを受けるオープンリゾルバーを避け、再帰サービスの利用者を制限することが対策の一つです。権威DNSの公開問い合わせとは区別します。

ゾーン転送では、ゾーン内の情報をまとめて扱うため、許可する相手を必要なセカンダリDNSなどに限定します。

DNSSECは暗号化とは別の仕組み

DNSSECは署名検証によってデータの出所と完全性を確認します。問い合わせ内容を秘密にする仕組みではありません。「改ざんを検出したい」のか「通信内容を隠したい」のかを分けて考えましょう。

NEXT / 過去問で確かめる

学んだ内容を、問題で使ってみる。

午前Ⅱの関連過去問を5問出題します。同内容の別年度問題は、どちらか1問を選びます。順番はランダムです。

関連する過去問 5問へ →
対象の過去問を見る(6件)
  • DNSのMXレコード(2022春 問5)
  • DNSゾーン転送の制限(2022春 問18)
  • DNSリフレクタ対策(2022春 問21)
  • DNSSEC(2025春 問20)
  • DNSのNSレコード(2019秋 問8)
  • DNSリフレクタ対策(2019秋 問21)

参考資料

仕組みの確認に用いた技術仕様です。本文の計算例・図解は当サイトによる説明で、IPAの公式解説ではありません。

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